2021/03/16

プレパラートメモリー再生



2015年に描いた鉛筆画「プレパラートメモリー」
再生する機会をいただいて、描きました。
「プレパラートメモリーⅡ」

どうしても、何かと「あたらしい」を求めがちなところ、
昔の自分を追いかけてみると、昔の自分に少しあこがれたりします。
「いま」は最中すぎて見えないからか。謎。



「プレパラートメモリー」は、
本当かウソかも分からない「記憶」を観察することで、
なにか見えてくるものがあるかもしれない。
みたいなテーマの2015年個展の作品でした。

雨が多かったような記憶。
雨の日の、強制的に時間がゆっくりになる、空気すきです。



ふだん、あんまり過去に興味がないから、
「いま」と「ちょい先」にばかり目がいきがちだけど、
そのせいで、「いま」の位置が掴みづらくなるとき、
「まえ」を思い出すのも、時間を遅れさせる、いい手なのかもです。
ありがとう、「プレパラートメモリーⅡ」。



(コンセプト文 2015)
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わたしたちの頭の中にある記憶は、
ホンモノなのかしら。
思い出はときどき胸騒ぎを戻して、
現実よりも濃くなること、しばしば。
この独りよがりで
ウソでマコトの思い出を、
プレパラートに乗せて観察するみたいに、
ゆっくり向き合ったら
何か新しい発見があるかもしれない。
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